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Chinese Exceptionalism and Pacific Islands

今年、ニュージーランドのオークランドで、太平洋諸国フォーラムの総会が開かれた。その会合模様について解説する講演である。ハワイ大学の東西センターのビデオ映像である。講演の最後の部分で、中国代表の発言と内容について解説を加えている。北京の太平洋諸国に対する対処方針について代表がよみあげたと解説している。台湾の地位についても勿論影響を与えるし、総統選挙を控えた台湾の情勢とも連動していることが想像出来る。フィジーではクーデタが有り、選挙が停止されているので、フィジーの政府の参加が出来なくなっていたが、一方で選挙のない非民主主義の国である北京政府が出席すると言う矛盾についてもさりげなく言及している。(沖縄サミットの時に、中国のオブザーバー参加を呼びかけたことがあったが、その時に北京が参加を断った理由が民主主義の国ではないということだったが、参加国が民主主義国に限られる国際会議には参加しないと言う論理を今でもとっているのか、いつものご都合主義なのか興味深いところである。)(そうした形式的な会議模様だけでは、天然資源を巡る中国の覇権主義に警戒を払う必要がある。パプアニューギニアや、ニューカレドニアなどを含め、ヨーロッパの直轄植民地の動きなどにも注意を喚起したい。)日本も、本質的には、太平洋に連なる島嶼国のひとつであることを片時も忘れてはならない。

http://vimeo.com/30569229

上記講演についての情報は、やしの実通信メルマガから提供を受けている。感謝する。「(前略)太平洋の地域機構の起源が、1800年代にハワイ王国のカラカウア王が提唱した「太平洋連合」にあるということだ。この王様は日本の皇室との婚姻を日本政府に提案し「日本ハワイ連合構想」も持っていた。カラカウア王はアメリカ人の改革派から銃を突きつけられ、同王の妹、リリウオカラニの時代でハワイ王朝の幕を閉じることになる。同じ王国を築き、植民地支配から唯一免れた太平洋の島、トンガ王国(後略)」とメルマガは指摘している。南の太平洋の島々の運命に、日本の関心が寄せられてしかるべきである。当方ブログは、昨年来、米国の太平洋進出の歴史について折々に言及してきているが、読者の皆様のご関心の向きに貴重な情報を伝えるために、提供を受けたビデオリンクを転載した。

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