Lost and Found 3
野田総理と米国大統領の会見は、ごく短時間で終わっている。なんと40分にもならない。
それから、随行の記者も英語力が恐ろしく低下しているらしい、毎日新聞の書名の入っている記者の記事(9月23日毎日新聞電子版)によれば、「オバマ米大統領が野田佳彦首相との初の首脳会談後、「I can do business with him.(野田首相となら仕事ができる)」と語っていたことが、大統領周辺から日本側に伝わった。首相の同行筋が22日、記者団に明らかにした。」と書いている。こうなれば、茶番以外の何物でもない。do businessというのは、取り引きが出来るという意味である。しかも、同盟国に対して使うような丁寧な言い方ではない、簡単に言いなりにすることが出来るとでも言わんばかりのないようになってしまう。仕事が出来るというのは、誤訳である。毎日新聞は訂正記事を乗せるべき重要な内容の誤訳である。
首相の同行筋というのは、外務省の役人はもとより、各省庁の有力な官僚であるから、この人々が、記者団に仕事が出来ると明らかにしたのであれば、おそらく英語のわかる同行筋はいなかったことになりかねない。
佐藤優氏が、日米首脳会談について、これまた優れた観察を行っている。
それにしても、外交が笑い話になってはいけない。
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