構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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The Last Corrupt Banker

西川元日本郵政社長、元住友銀行頭取の回想録が出版されて、その内容についての批判する記事を当方ブログは掲載した。マスコミの書評などは、市場原理主義の拝金の経営者に追従するような記事が出ているので、驚かされていたが、正義と公平と感動を掲げる会員制の雑誌のテーミス2月号に、「弁解と自慢話が目立つ」と批判する、「西川元日本郵政社長&高橋元住友信託会長「回顧録」の生臭さーー国会での追及などは隠して弁解と自慢話」という批判記事がようやく掲載された。

見出しで「,盟友の竹中平蔵をかばったり」として、「前半は,住友銀行で不良債権処理に成功し,頭取に上りつめるまで。後半は日本郵政の社長として挫折するまでの裏話だ」として、「ただし、本に書いてあることは面にできる裏話。本当の裏話はヤミの社会との繋がりだろう。何しろ、許永中と言う日本のヤミ社会に絡む話だ。きれいごとで済むはずがない。」と書いている。

三井住友銀行の初代社長として、ゴールドマンサックスからの資本注入で乗り切る経緯については、「都内で四人であって、竹中氏の原質を採った」としながら「、完全に信頼出来たのはあの時点でGSを於いて他になかった」と開き直り、「竹中大臣がお墨付きを与えるなどあるわけがない」と盟友をかばう内容となっていると書いている。「日本郵政社長となる後半部分も言い訳がましい」「簡保の宿のオリックス不動産への売却問題など,自分が犯した売国的な行為については全く自覚がないようだ。」メルパルク問題については、「1500人の従業員を路頭に迷わせようとした」と指摘している。

「高杉良の虚像の方が」実像に、いや「事実に近い」と述べている。

赤字のペリカン便を救済して,郵便事業に損失を与えたのは、「取り返しのつかない傷跡」と、書いている。「東京中央郵便局の建て替えも強行」「近く完成するが、テナントは埋まっていない」と描写している。

「こんなバンカーは最後にして欲しい。「ラスト・バンカーとはいいタイトルだ」と皮肉っている。

それに続けて、長銀合併から逃げた高橋天皇と,見出しを付けて、住友グループの雄で或る,住友信託銀行前会長の朝日新聞に連載を開始した「証言その時」と題する回顧録についても,批判している。

長銀を救済しなかったことを政府の責任にしているが,リスクを取る気概がなかったのは高橋氏自身ではなかったのか。と指摘して、

最後に、「西川氏も高橋氏も、出版社や新聞社にすすめられたにせよ,なぜ回顧録を書くのだろうか。(中略)経営者の往生際の悪さだけが目立って後味が悪いのだ」と結んでいる記事である。

当方ブログは、郵政民営化の闇の部分については、司法当局による捜査が行われてしかるべきだと従前から主張してきている。「僅か三ヶ月の通告で郵貯振興会の契約は解除され、新賃貸契約が、結婚式場を経営するワタベ・ウェディングと不透明な随意契約を締結した。ワタベの株価はその直後からピークまで50%以上高騰した」とも書いている。

ご参考まで。

最後にもう数年前のきじであるが、興味ぶかいリンクがあった。これまたご参考まで。

http://www.zakzak.co.jp/top/200906/t2009061741_all.html

これも面白い相関図である。これもなおさらにご参考まで。郵政民営化の闇夜を飛び交う烏天狗のリストのようでもある。

http://spysee.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%B4%94%E5%A4%AB/1267761/

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