構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Brotherhood and Bondage

憂国の士”亀井先生の取られた決断の一端が東京義塾を見た皆さんに理解していただくだけで望外の幸せです。偉そうなことを言って恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます--と、とある友人から送られてきた原稿を掲載する。

国民新党を離党“将”たる器量示した亀井静香氏

「ただ今を以て国民新党から離党する。6年半前に綿貫民輔衆院議員を代表として亀井久興衆院議員、長谷川憲正参院議員、田村秀昭参院議員と私の5人で結党した。日本の良き文化・伝統を破壊していく市場原理至上主義と必死になって闘ってきた国民新党だ。……(消費増税法案の閣議決定と連立離脱表明をめぐり)混乱の状況に党を置いていることに代表として大変な責任を感じている。国民の皆さん、党員の皆さんに対し申し訳ない気持ちでいっぱいだ。このまま国民新党にいるべきではない、代表のまま私は離党をする。これまで寄せられた議員や党員、職員の皆さんに心より感謝を申し上げたい」と述べた。

郵政改革については「結党以来、1丁目1番地と位置づけ、いつの日か国民生活と国家にとり大事な郵政事業をきっちり見直していく国民新党にとっての悲願。名誉も名も捨て、これをどうしても成立させるということで頑張ってきた。ユニバーサルサービスと国家の責任をきちっと維持できる法案(郵政民営化法改正案)は、議員立法として今国会で間違いなく100%成立できる状況に持ってきた」と報告。

また「私が大臣として出した郵政改革法案を引っ込め、一部修正でも中身がちゃんとしているならと議員立法に国民新党は同意。公明、民主、自民等が責任を持ち成立できる状況になっている。形式的にその成立をつなぐため国民との公約(消費税のアップは行わない)を破ってまで連立の中に残っていなければならないことはない。それを私は一番よく分かっている。他の議員も同様のはずだ」と加えた。

今後に関しては「このままではアメリカ大陸と中国大陸の狭間で秋津島は沈んでいくとの重大な危機感を持っている。日本をどうにかしよう、もう中央の政治だけに任せてはおけないという声が巻き起こっている。そういうエネルギーを結集させ、日本が再び元気になり世界の大変な状況を救っていける力強い日本としていくため一兵卒として全力を挙げ頑張っていく」と決意表明し結んだ。

亀井静香代表の緊急会見(国民新党本部)を4月6日夕のテレビで見ていて涙が込み上げてきた。そして1975~76年に放映された「俺たちの旅」エンディングに歌われる中村雅俊の「ただお前がいい」(作詞・作曲:小椋佳)のフレーズが浮かんできた。

「♪ただお前がいい/わずらわしさになげた小石の/放物線の軌跡の上で/通り過ぎてきた青春のかけらが飛び跳ねて見えた/そのてり返しをそのほほに写していたおまえ/また会う約束などすることもなく/それじゃまたなと別れるときのお前がいい」

亀井氏の顔がクローズアップされる度に、将たる者の孤独や悲哀、政治家としてのスケールの大きさ、義理と人情などが頭を過っては消えた。

亀井氏は“野武士”のような風格を持ち、真っ赤な血が流れるとても温かい人だ。接して見ればよく分かる。1837年(天保8)2月19日に大坂町奉行所の元与力の大塩平八郎(陽明学者)が「救民」の旗を立て起こした一揆の檄文「若し疑しく覚え候はば、我れ等の所業終る処を爾等(なんじら)眼を開きて看よ」で知られる大塩とチェ・ゲバラを尊敬する。今の日本では極めて“異能の政治家”で人の痛みが分かる人情家だ。座右の銘は「至誠一貫」、懐は深く人脈も幅広い。

鳩山内閣の郵政改革・金融相時には、それまで大手マスコミで構成する記者クラブだけであった会見を業界新聞や雑誌、フリーランスにまで広げた第二会見を設け在任中ずっと続けた。金融庁の大臣室に招き入れ、記者の質問に真剣に耳を傾けて対応、来る者は拒まなかった。役所の用意したペーパーなど一切使わず、自分の判断と自らの言葉で語る話は非常に面白く、説得力があった。いつも話題になった。

消費増税法案の閣議決定と連立離脱をめぐり揉めた国民新党は、亀井代表と亀井亜紀子政調会長が党を出て、残る6人が自見庄三郎副代表を新代表に選び再出発したことで決着を見た。田中康夫新党日本代表は国民新党との衆院統一会派を解消、亀井両氏と共に無所属となった。

6日の会見ではまた、亀井氏の見事な生き様も見せてもらった。他人を巻き込まず責任を取って離党することで事態の打開を図り、けじめをつけたのだ。「会うは別れの始め」(現実の世界が変わらず永遠に続くということはなく必ず変化が訪れるという人生の無常観を表現した言葉)と言うが、代表として同志と共に活動してきた者に別れがどんなに辛いかは察して余りある。「(みんな)私が入ってくれと頼み入党してくれた人たちばかりだ。(離党が)うれしいわけないだろ」と胸の内を明かす。解任は認めなかったものの、そうした手続きを取った人たちを亀井氏は非難しなかった。潔さの“男のダンディズム”と言えばいいか。

将たる者の孤独と悲哀を一番よく知っており、事態を前に進める決断をしたのも同氏だ。こんな政治家は、そうざらにいるものではない。「ただお前がいい」と拍手を送る。(兄弟仁義)

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