Collapse of Japan Post and TPP
表紙の帯には、“ラストバンカー”と”ミスター規制緩和”が国民の資産を食い潰し、TPPがとどめを刺す!と赤字に白抜きの活字が並ぶ。衝撃のレポートと、スタンプの黒枠に入ったはんこのようなデザインとなっていることに加え、そのラストバンカーと,ミスター規制緩和と称された、悪党財界人の写真が掲載されている。きわものの出版物ではない。文藝春秋社から、文春新書856号,780円+税の価格(819円)で、4月20付けで、東谷暁著、「郵政崩壊とTPP」が出版されるが、その本の帯のことである。写真もカラーである所をみると、文藝春秋社の意気込みがちゃんと伝わってくる。恫喝や圧力に屈しない、あるいは、訴訟合戦にも、ちゃんと打って出ることを,始めから準備しているかのように、満を持してというか、この郵政民営化法の修正法が、成立するかどうかの瀬戸際の期日に出版される、文字通り、衝撃の報告書となる文春新書である。
思えば、日米構造改革の謀略を明かした、関岡英之氏の「拒否できない日本」も文春新書から出版されて、日本が外国勢力に好都合な社会に変えられてきた、近年の不可解な関係を,外国の公開公文書を読み解いて解説して空前のベストセラーとなったことがあったが、この「郵政崩壊とTPP」はそうした役割を果たすことになることが十分に予想される。
関岡氏の著書が出版されたときには、グローバリズム全盛であったが、今は、「金融の原理を押し立てたアメリカによるグローバル化は終焉した。」と見る方が正しく、「世界の経済原理も,これまでの世界バブル時代とはことなるものに向かわざるをえない局面のなかで、「郵政崩壊とTPP」は、正義に基づかない難癖と謀略が跋扈している現実を糾弾する憂国の書となった。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166608560
「鳴り物入りで断行された郵政民営化だが,様々な弊害が噴出している。縦割りの窓口業務、ユニバーサル・サービスの維持、定まらない分社化改正案、郵貯と簡保、総額300兆円のあなたの財産は大丈夫か?この金融資産を眈々と狙うTPPの思惑とは?国民必読レポート」と宣伝している。
当方ブログの読者の皆様にも、ご一読を推薦する。日本の不正と外国勢力の思惑について、目から鱗の一書である。左の参考図書館にもリンクを貼ることにするので、アマゾンからの通信販売に関心の向きは参照されたい。
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