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Milton Friedman in Japan

池上彰氏は、NHKの出身の今はフリーのジャーナリストで、テレビなどで、分かりやすい時事評論をして人気を博している。時事解説の本の出版も多数している。そのひとつに、「世界を変えた10冊の本」(文藝春秋)がある。

アンネの日記、聖書、コーラン、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、資本論、イスラーム原理主義の「道しるべ」、沈黙の春、種の起源、雇用、利子および貨幣の一般理論、そして、資本主義と自由、の10冊を紹介している。

当方ブログが注目したのは、最後の、資本主義と自由である。いわずとしれたことであるが、著者は、ミルトン・フリードマン(1912-2006)である。

そのなかに、日本にも大きな影響力という小節があって、池上氏は、次のように書いている。

「フリードマンは、「資本主義と自由」に続き、1980年、やはり経済学者の妻ローズと共著で「選択の自由」を出版します。彼の思想を,寄り分かりやすく展開した本で、商業的には,こちらの方が成功を収めます。ベストセラーになったのです。日本でも,この年に日本語訳が出ると、経済学としては異例のベストセラーとなりました。以後、日本でもリバタリアンを生み出すことになります。日本の経済学者にもフリードマンの影響を受けた人は少なくなく、政界にも影響を与えました。1980年、フリードマンは来日すると、首相官邸に鈴木善幸首相を表敬しています。このとき、鈴木首相は、「私は貴方の学説の支持者です」と語りかけています。これ以降も、フリードマンは,日本にくるたびに歴代の首相に会っています。現在の日本の政界では,自民党にも民主党にも支持者がいます。」と書いている。

徹底した拝金の経済学、強者の論理を追求したフリードマンの学説は、世界では、完全に破綻して、特に被害の大きかった中南米では、次々と政権交代があったが、日本にはその追従者が,まだ居残っている可能性があることが指摘されている。

それにしても、新自由主義の経済学者と一見では関係が無さそうな鈴木善幸首相が、学説の支持者であったと指摘していることと、日本に来るたびにフリードマンが、総理大臣に会っていたと言うことは驚きであった。中南米にはびこっていたミルトン・フリードマンの手下は、シカゴ・ボーイズと呼ばれていたが今では追放された。そうしたミルトン・フリードマンを信奉する破壊勢力が日本にも組成されて、総理大臣との面会を手配するなどして日本の経済政策を手中にしていったのだろうか。

当方ブログは、中国共産党もフリードマンの論理を受け入れて、拝金の統治に転化したのが、最近の硬直化した人権弾圧などで暴走している遠因であると観察している。日本での構造改革と称する、特に小泉・竹中政治で集中的に実行された新自由主義の政策による日本破壊も、ミルトンフリードマンの日本訪問と総理との会談とどこかで繋がっている可能性があるとすれば実に興味深い展開になる。

なお、ミルトン・フリードマンとその追従者による破壊工作・活動の手口は、ナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」(邦訳は岩波書店刊)で、余すことなく、批判的に紹介されているの、追記しておきたい。

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