Freeway
高速道路が、民営化された何年かが経ったが、民営化してこれは本当によくなった、良かったなどということもない。一時期、高速道路の一部が休日には無料になって、例えば仙台から月山の麓の村まで安い料金で行きやすくなったので,村おこしになるかなどと期待する向きもあって、実際に,都心からお客さんがどっと増えた観光地もあったが、最近では元の木阿弥のようになったようだ。
当方も、茨城から東京までの往復に高速道路をよく使うが、そのサービスエリアの商売は利益優先で、段々荒れてきたように感じる。地元のスーパーでは90円もしない焼き鳥を、高速道路のエリアでは130円で売っている。しかも,座る場所もない。テントをかけただけのお祭りのときの屋台のような店で売っている。衛生観念も低いし、手を洗う場所も近くにない。暴利をむさぼるかのようである。外国の高速道路では,少なくとも当方ブログの知っている欧米のFreewayでは、高速道路のお休みどころはあっても、日本のように暴利をむさぼる出店があることはない。ドイツのアウトバーンなどは,両側に百メートル幅の森を作っているから、ハイキングの気分である。高速道路を走っている車はいったん出口から出て、近くの町の食堂やレストランや,スーパーなどが集積する場所に行って、飲み物や食べ物を買ったりするのが普通だ。日本は,高速道路の中の販売所がほとんど利権になっているらしく、その焼き鳥のように、閉鎖的な空間にして暴利をむさぼっているのが実情ではないか。ちゃちなテントがけの空間を作って、運転者は、立って焼き鳥を食べているお行儀の悪さだ。民営化していよいよ酷くなっている気配すらある。土産物もちゃんと品質管理が行われているようには見えない。外国の野菜がいかにも地元の特産品の漬け物のようになって売られたりしている。
ETCも発達してきたのだから、高速道路の外に出ても,料金勘定が,例えば,距離を足して計算するなど出来るはずである。高速道路の民営化とは単なる私物化だったのか。道路の外に出られないことをいいことにして、90円の焼き鳥を130円で売りつける悪徳商法を万円させるためだったのか。小泉・構造改革の中での闇の利権の部分が維持された典型なのではないだろうか。東北の大震災の際にも、むしろ、高速道路を断固無料化した方が、首都圏からの大量の人々が東北を訪れやすくなって,復興に寄与したのではないだろうか。高速道路の利権が儲かって,国が亡びるようでは、順番が逆である。折角のETCだ。いろんな便利な使い方が出来るはずだ。むしろ、高速道路を公の世界に引き戻すか,あるいは無料化することの方が、日本の政治と経済の発展と安定に繋がることが、民営化で何も改善しなかったどころか、れっかしていることが分かって,明らかになったのではないか。
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