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Destruction by Tax Hike

菊池英博先生が、「日本を滅ぼす消費税増税」と題する新書を、講談社現代新書から出版した。真ん中に本当に怖いのは恐慌型デフレだとする。裏表紙には、新自由主義=グローバリズムは経済社会にとって悪である!と大書している。

菊池先生の所論については、当方ブログの読者についてはもう馴染みが深いかもしれないが、①均衡財政目標で経済が失速して,日本は既に平成強硬の状況にある,②政治家と財務相がとった政策が失敗して、デフレ発生から15年がたったとして、それを検証している,③昭和恐慌と米国の大恐慌とを比較しながら恐慌の歴史に学ぶとして、④巷間に流布されている財政危機説は偽りであるとして、日本は世界一財源の豊富な国であると指摘している、⑤投資と成長戦略をどう実行するかを、米国のクリントン大統領の時代の政策も出るに学んで,⑥恐慌型のデフレを解消してどのように成長路線にむかわせるか,今日本がとるべき道を提言している。

市場原理・新自由主義か、生活第一・人間尊重か,どれを選択するかを読者に問いかけている。勿論、菊池先生は、反新自由主義の立場を推奨しており、こうすれば消費税増税なしで、国民が幸せになれると、具体的な政策手段を提案しながら問いかけているのである。

当方ブログの読者の皆様、日本の政治経済は、単なるデマゴーグのご託宣に従っても少しも良くはならず、合理的な思考を追求して、人間のアトム化、分断を図るしそうではなく、元々の日本の基底にある、人間社会の尊重をすることが重要である。価格は、税別760円であり、また入手も容易であるから、ご一読を進めたい。

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