Scape Goat
植草一秀氏のブログの去年の記事に,興味深い記事があった。日銀を悪し様にするのは間違いで、財務省の誤りがより問題で元凶であるとする指摘である。傾聴に値する。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-4493.html
日本円を暴落させて責任を問われるなら分かるが、日本円が堅調に推移してきたことで中央銀行総裁が批判されること自体がナンセンスである。
デフレ長期化の最大の元凶は財務省であって、白川総裁は財務省の責任を転嫁されている典型的なスケープゴートである。
財務省が日銀批判を強めている狙いは以下の三つだ。
1.日銀に際限のない金融緩和政策を強制し、2014年、15年の巨大増税を強行することが最重要課題。そのために、日銀を蹂躙する。
2.日銀総裁ポストを獲得する。この目的のために、白川総裁批判を全面的に展開している。大半の御用学者・御用言論人が利用されている。
3.究極の目標はハイパーインフレを引き起こすことだ。ハイパーインフレで政府債務は帳消しにすることを狙っている。
このような長期的視点で金融政策のあり方を検討しないと、大きな禍根を残すことになる。
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