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A Doctor in the House

アジアの賢人政治家であり、マレーシアの第四代総理大臣として、ルック・イースト政策を導入して、高度成長を実現し、また、通貨危機に対しても断固として西欧の投機と対峙してマレーシアを破綻から救ったマハティール・ビン・モハマド氏の回想録が出版されていた。A Doctor in the Houseと題する800ページにも及ぶ大部の単行本である。邦訳をする出版社がなかなか見つからなかったが、ようやく、大部の回想録の中から抜粋して翻訳して第一部とし、日本経済新聞に連載された私の履歴書を第二部として一冊の本にして、題してマハティールの履歴書とする単行本が出版された。

「日本は、アメリカが言うことをただ聞くのではなく、自国についてきちんと考えるべきだ。日本は独立国家である。戦後、経済復興を遂げるために、日本は独自の方法を採用して遂行してきた。そして、成功し、世界第二位の経済大国に成長した。しかし、いまや自らのやり方を諦め、欧米のやり方を採用してしまった。(序文より)

「(日本が)立ち直ることができない理由は、私たちマレーシアが採用した日本のシステムへのシンえんんを、日本人自身が失ってしまったからではないかと、私は結論づけた。どういうわけか、自分たちがやっていることは間違っていると。(本文より)

Mahathir

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