Tree bud and Horse
平成二十六年は、干支でいうと、甲午の年である。甲は十干のはじめで,草木の芽が殻を戴いて地上に出る形だとのこと。午は,旧暦の期勝つの異称で夏至がある。午は太陽の光で夏至以降は太陽の力が弱くなっていくから、陽が陰に転じていくことも意味している。中国ではなお酷暑に向かって進行すると言う意味もあるらしいが、日中の時間でいても虹頃が最も暑くなるから、理にもかなっている。馬が駆けているように暑さに向かって走っているから、午は馬となった。ギリシャ神話のペガサスも馬であるが、支那では西欧の時代に龍馬が出現するとされ、塞翁が馬、馬耳東風、良馬不莽(いい馬は暴走はしない)などの熟語もある。
明治27年(1894)の甲午の年には、8月に日清戦争が始まった。これは、春に朝鮮で東学党の乱、即ち甲午農民戦争が起きて,その混乱の鎮圧に清国と日本が朝鮮に出兵して、それが戦争になった。
その後の甲午の年は、1月に戦後初の地下鉄が池袋とお茶の水缶で開通。2月にマリリンモンローが新婚旅行で来日。3月にビキニでの水爆実験、7月に自衛隊発足、9月に中央競馬会が発足。蔵前国技館が10月に開館。プロ野球は、中日ドラゴンズが優勝。9月に、毛沢東主席、周恩来首相などが選出された第一回の全人代があり、東京通信工業、ソニーの前身が,初の国産トランジスタを発表した。造船疑獄で,指揮権発動があり、年末には鳩山一郎内閣が吉田茂に河って成立した。12月の日本プロレス選手権で,力道山と木村正彦が対決して街頭テレビは黒山の人だかりとなった。冷蔵庫、洗濯機、掃除機が三種の神器と呼ばれ、山椒太夫と七人のサムライが、ベネチア映画祭で受賞。
春日八郎のお富さん、菊池章子の岸壁の母がヒットした。手塚治虫の火の鳥、シャネルの5番が話題になった。
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