Sunken Boat
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150886/1
■李明博前大統領のブレーンとして“暗躍”
「李前大統領は、竹中さんが主導した郵政民営化を韓国の公営企業民営化のヒントにしたかった。そんな李前大統領を竹中さんも書評で『並外れた強さに大いに感銘を受けた』と絶賛していました」(在韓ジャーナリスト)
小泉・竹中ならぬ、李・竹中コンビがタッグを組んだ結果、韓国社会はどうなったか。セウォル号沈没事故を見る限り、安全よりもカネを優先する船会社などが幅をきかすようになり、ガバナンスが利かなくなったのは間違いない。韓国情勢に詳しい国際ジャーナリストの太刀川正樹氏はこう言う。
「李前大統領の政策は『李コノミクス』といわれ、経済政策に偏重したものでした。何よりも“金持ちになること”が追求されたのです。経済再生の名の下に過度の規制緩和が進み、反対する報道機関や行政、司法機関に対しては厳しい態度で臨んで独裁政治が続いた。事故は起こるべくして起こったといえるでしょう」
中央大客員教授の稲村公望氏は「もともと貧富の差が激しく、財閥で持っていたような韓国経済に新自由主義を持ち込めば大変なことになるのは見えていた」と言っている。
おかしな拝金政権の「ブレーン」に招かれ、入れ知恵していたのが竹中だったというわけだ。こんな人物が今なお、政治の中枢で、規制緩和の旗を振っている。「おかしい」の声が上がらないのが不思議だ。
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