Longetivity
先日東北新幹線に乗って、仙台と東京を往来したが、座席に、ご自由にお持ち帰り下さいと表紙に書かれた、トランヴェールという表題の薄い雑誌がおいてあった。
特集記事があって、「いただきます。長寿日本一の信州力とかいてある」。、表紙の写真が、夏の涼しげな器にもった長野の食事の写真らしい。すぐ思ったのは、長寿日本一と言えば、奄美の徳之島や、沖縄県のことだったから、もうそうではなく、長野県のほうが、長寿日本一になったらしいと思うことだった。
特集記事のページをめくると、長野市の東方に位置する高山村の農道を歩いているおじいさんやおばあさんの姿の写真があって、昨年の発表で長野県が男女ともに、日本一の平均寿命見なったことを指摘している。なぜ、日本一の長寿県になったかを探るために、食事や生活習慣、しぜんかんきょうなど、健康長寿のヒントを探ることにすると特集記事のテーマを書いてあった。
...順天堂大学の大学院の教授の文章が掲げられ、長野県が野菜を中心とした、伝統の食文化を守っていることを上げている。発酵食品の味噌も消費量日本一、であるという。昭和三〇年代から、四〇年代には、長野県は、脳卒中の死亡率が全国一で塩分のとりすぎがよういんであったので、減塩運動に取り組んだ。食生活改善推進員、や保険補導員など、の住民ボランティアの活動が推進されてきた。都会では、治療医学に依存するが、長野では、予防医学の考え方が浸透していることになる。県外の人も、長野の県民の1人1人の力と、伝統色を大事にする文化と、意識の高さを学ぶべきだと思うと書いている。ワインの産地は長寿が多いが、昼夜の寒暖は大きく、生物にやさしい環境とはいないが、長野は希覯が厳しいので、長野の人は、厳しい環境で育った作物を食べているから、長寿に繫がっているのではないか、と推測している。
次のページには、長野市在住の料理研究家の横山タカ子による、信州の料理のの解説をのせ、野沢菜おこわ、野沢菜、野沢菜炒め煮を紹介してそのレシピを紹介している。野沢菜、寒天,醤油豆の素材に注目している。
長野県は、野菜を食べる量が日本一、健康指導をする保健師の数、日本一、元気に働く高齢者の数、日本一、博物館の数、社会体育施設の数、日本一だそうだ。
抜群の高齢者従業率である高山村の暮らしと、飯山の森を紹介する記事が載っている。生涯現役で働けるのがいいと言いますとの村長のコメントが印象深い。
さて、日本一の長寿県の座を明けわたしたこれまでの長寿県は、その座を奪われた、理由はなんだったのだろうか。反省をする糊塗は必要だが、否定的なことを詮索するよりも、皆の力で、新しく日本一となった長野に学んで、古き良き沖縄、日本をとりもどそうではないか、と、その雑誌の記事を読みながらつらつら思うことだった。
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