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Kuroshio 134

「南京大虐殺」は国民党の謀略宣伝

ヘンリー・S・ストークス著「英国人記者が見た連合国戦勝国史観の虚妄」(祥伝社新書)は、平成二五年十二月に発刊され大ベストセラーとなった。この本は、支那が執拗に主張している「大虐殺」は「事実ではない」と断じ、「歴史の史実として「南京大虐殺」はなかった。中華民国政府が捏造したプロパガンダ(謀略宣伝)だった」と強調する。一二二ページには、「国際委員会の報告によれば、南京に残っていた人口は、南京戦の時点で二十万人だった。しかし、南京が陥落してから人口がふえはじめ、翌一月には、二十五万人に膨れ上がった。戦闘が終わって治安が回復されて、人々が南京に戻ってきたのだ。このことからも「南京大虐殺」など無かったことは明白だ。歴史の事実として「南京大虐殺」は、なかった。それは、中華民国政府が捏造した、プロパガンダだった」と要点をまとめている。共同通信は、平成二六年五月八日に、まさにこの記述を、「著者に無断で翻訳者が書き加えた」と配信したが、翌日、著者ストークス氏は、共同通信の記事が著者の意見を反映しておらず誤りであり、また本書に記載されたことは全て著者の見解であり、訂正する必要は無いとの声明を発表した。翻訳者は、国際ジャーナリストの藤田裕行氏である。筆者は、外国特派員協会の準会員であり、有楽町にある同協会のレストランや図書館で両氏が話し込んでいるところを頻繁に見かけてきただけに、共同通信の報道は、両氏を分断して貶める為ではないかとピンときて、両氏を早速わざわざ訪ねて配信記事について感想を直接確かめたところ、ストークス氏からは、「怒っている」との答えで、翻訳した藤田氏との間に齟齬はないとはっきり述べられたので安堵したことだった。要すれば、共同通信の記事は、意図的な捏造で悪意のある虚報であることを両氏から確認した。残念なことに、一部の地方新聞社が共同通信の配信を大きく伝えたにもかかわらず、共同通信は反論するばかりで捏造が維持され、訂正は行われていないので、地方新聞社が掲載した記事の訂正もそのままだ。ちなみに、捏造記事を書いたひとりの外国人記者は、現在北京に駐在している由で、背後関係の有無などについては今後の推移を見守りたい。

 ストークス氏は、一九三八年生生まれの英国人で、オックスフォード大学修士を終了してフィナンシャルタイムズに入社、一九六二年に初代の東京支局長に就任した。六七年には、ザ・タイムズ、七八年からニューヨークタイムズの東京支局長を歴任して、三島由紀夫と親しかった記者としても知られる。外国特派員協会の最古参である。パーキンソン氏病を患っておられ、往年の精悍な風貌は影を潜めたが、日本にいる英国知識人を代表する一人として、この著作は、残された力を振り絞るかのように執筆されたことを想像させる力作である。前書きはほぼ次のように書かれていて、特に圧巻である。「イギリスで生まれ育った私は、日本人は野蛮で残酷だと教え込まれた。来日当初は東京裁判が裁いた日本=戦争犯罪国家論や南京大虐殺を信じ込んだ。しかし、日本に滞在するうちに、第三者の視点、つまり、連合国側でもなく、日本からの視点でもなく、二〇世紀のアジアと日本の歴史を俯瞰したときに、そうした味方が大きな誤りであると気づいた。大東亜戦争は日本の自衛の為の戦いだった。東京裁判は、無法の復讐劇だった。南京大虐殺にしても、信用できる証言は何一つないどころか、外国人記者や企業人を使って世界に発信した謀略(プロパガンダ)であることが明らかだ。日本側からも、抗議したり糺していく動きはほとんど見られないが、歴史事実として確定されないためには、世界に向けて、慎重に訴え続ける必要がある。日本は相手の都合を考えて、阿諛追従する必要はない。物わかりのいい顔をしていればつけこまれてしまうのが、世界の現実だ。しかも、日本人の側から、中国や韓国にけしかけて問題にしたこともまた事実だ。それは日本人が自分で考えることであるが、本書が、日本人が連合国がでっち上げた戦勝国史観の呪いから抜け出す一助となれば幸いである。」

氏は「南京大虐殺」が事実ではないと断定する。虐殺より事件と呼ばれるべきもので、その責任は南京の日本占領によって治安を回復したにほんにではなく、敵前逃亡をした蒋介石にこそ問われるべきだ。中国国民党が国際情報戦に力を入れていた関係で、中華民国政府は情報戦を発動し、中央宣伝部が巧みに欧米のジャーナリストを取り込んで、「大虐殺」が捏造されたとけつろんしている。

 天皇皇后両陛下が、南洋群島のパラオに慰霊の行幸をされることが発表されたが、それに呼応するかのように、海中に沈む日本海軍の給油艦「石廊」の船尾付近に五紅星旗が結び付けられているのを三月二一日に取材で潜った共同通信記者が見つけたとして、支那人ダイバーの仕業かとの報道があった。ストーク氏を貶めようとした共同の配信記事とどこかで繋がっていないかと想像を逞しくさせるが、西表島の海中の珊瑚破壊を自作自演した朝日新聞の捏造をふと思いだした。 (つづく)

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