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A Red Thread

先人が紡いだ「〒」の赤い糸

 3月14日、北陸新幹線が長野から金沢まで延伸、開業。北信越が1本のレールで繋がった。
「かがやき」は東京から金沢まで最短2時間28分だ。
 信州・飯山には「全特会歌」を作詞した岸田弥一郎氏が局長を務めた富倉郵便局が、新井(現妙高市)と飯山を結ぶ富倉街道の峠にあった。岸田氏のことは田中弘邦全特顧問が「国営ではなぜいけないのですか―公共サービスのあり方を問う」(平成16年、マネジメント社)の後書で触れている。戦国時代、武田信玄との戦に臨む上杉謙信が軍を率い、春日山城を出て富倉峠を越え飯山入城に利用した道としても知られる。...
 越後・上越妙高駅は、明治4年に郵便事業を創業し“近代日本郵便制度の父”と呼ばれる前島密翁が生まれ育った高田に近い。生家跡に功績を讃える前島記念館が建つ。今年は生誕180年に当たる。
 糸魚川を経て越中に入ると富山~新高岡の中間に射水市がある。小杉(旧小杉町)には、映画「大河の一滴」で“名優”三國連太郎演じる特定局長の舞台として使われた旧小杉郵便局が残る。
 大正13年、須藤利作局長が集配取扱3等郵便局として自費で建てた局舎。外部は土壁にコンクリートが貼り付けられ、クリーム色仕上げ。鉄製防火扉による耐火構造で、正面屋根の〒マークが目を引く。とやまの文化財100選(近代歴史遺産)の一つだ。
 終点・金沢は加賀百万石の城下町、日本3名園の兼六園や尾山神社、長町武家屋敷跡、茶屋街、市民の台所・近江町市場、繁華街・香林坊など新旧織り交ぜた観光名所には事欠かない。徳田秋聲、泉鏡花、室生犀星の金沢3文豪を生んだ土地でもある。また「朱鷺の墓」や「浅の川暮色」などの著作を発表し“第二の故郷”と呼ぶ五木寛之が30代に暮らした街だ。
 「大河の一滴」は平成10年に幻冬舎から出版、ベストセラーとなった五木の随筆。映画は五木が原案を作り、新藤兼人脚本で神山征二郎監督がメガホンを取って東京、金沢、ロシアにロケ敢行、13年に東宝系劇場で公開された。出演は三國連太郎、倍賞美津子、安田成美、渡部篤郎、南野陽子、セルゲイ・ナカリャコフら。大河も始まりは一滴の水。映画は氷が解け、水が滴り落ちる象徴的な画面からスタートする。
 余命幾ばくもない末期肝臓がんの父親が生きる姿を通し、家族の深い絆と若者の純愛の行方を描いた作品だが、三國演じる特定局長の生き様が心に残る。 入院も手術もせず仕事に打ち込み、本来は文学志望だったが親の郵便局を継いだことなどを娘に打ち明ける。そして「自分の信念で生きるんや」との言葉を贈り、臨終を迎える。地域と密着し、共に生きた一徹な特定局長像が胸を打つ。
 こうして見てくると「全特会歌」作詞者・岸田弥一郎→“近代日本郵便制度の父”前島密→旧小杉郵便局→大河の一滴の主要な舞台・金沢が、北陸新幹線を通し1本の糸で結ばれる。「郵政事業と郵便局・局長」という太い「〒」の赤い糸だ。
 個々の人生には限りがある。しかし点(一滴)は線となり、精神や文化を育むとともに歴史(大河)として流れていく。
 全特総会は5月24日、金沢市「いしかわ総合スポーツセンター」で開催される。「♪流氷きしむさい果てに/炎熱燃える南国に/文化を拓く魁けと/空にはためく郵政旗/ああ全特に使命あり使命あり」の「全特会歌」が会場に響くことだろう。
 日本郵政と金融2社の同時上場が秋以降に予定される。郵政新時代の到来を見据えつつ、先人の精神を引き継ぎ具現・深化させていくような総会となることに期待したい。 (北信越列藩同盟)

以上の名文が、郵政関係の業界新聞に掲載されていたが、郵政民営化をそれに続く株式の同時上場など、外国勢力が後ろで黒い糸?をひく虚妄の上塗りでしかない。北陸金沢で,全国郵便局長会の総会があり集結すると聞いている。万機公論に決するで、株式の上場の適否について議論をして欲しいものだ。歴史を結ぶ赤い糸が切れないことを祈るばかりだ。当方ブログにも毎年総会への案内状が来ていたが、どういうわけか、今年はなしのつぶてだ。人の付き合いは遺憾ながら荒野の七人ではないが、悲しくもそんなことかも知れない,し、悪辣な新自由主義のカラス天狗の手先が局長会の組織にもいよいよ入り込んで敵視したに違いないが、また、君子の交わりは淡き水の如しと思い定めることにしたい。

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