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Kuroshio 160

光通信ケーブルを南米まで敷設せよ

●マレー半島南端の貧しい漁村でしかなかったシンガポールが大発展したのは、海上貿易の中継地として、インド洋と太平洋とを結び、インドと支那との貿易の交換地点として、地理的に有利な場所だったからだ。タイ南部のくびれたクラ地峡に運河が掘削されれば、その地位は直ぐに危うくなるから、シンガポールは、クラ地峡の開発には神経を尖らしている。南部タイにゲリラが展開していることを良しとした気配すらある。マレー人の土地に支那人が大量に移民して、英植民地体制の崩壊の後、李光耀が(リークワンユー)指導して分離独立した都市国家である。中国共産党が海外で武力闘争路線を展開する一環として、マレーシア北部とタイ南部で共産ゲリラを蠢動させたのは、シンガポールの発展を維持する為の同床異夢と言えなくもなかった。

●日本が大東亜戦争に敗れ、米軍が沖縄を占領すると、嘉手納に大飛行場を建設・整備し、フィリピンのクラーク基地が火山爆発で使用困難と見るや、スービック海軍基地もろとも早々に閉鎖し引揚げて、沖縄に基地を集中したのも、極東の要石(キーストーン)としての沖縄の地政学的な特性に着目したからだ。観光客の増大もあり手狭になった共用の那覇空港を拡張して航空自衛隊の機能を高めることは、北の守りの千歳空港と同様の重要性があるが、なぜか空港拡張計画は中断され、宙に浮いている。米国が南支那海における支那の拡張主義に無関心を装い続けるのであれば、国交省の管理する訓練用長大滑走路のある伊良部島に日本が独自の航空兵力を展開することが必要になることも考えて良い。キッシンジャー氏がパキスタン経由で北京を秘密裡に訪問し米支国交回復を画策した際の信号(シグナル)は、渡嘉敷島にあった基地を廃止して、大陸に向けられた中距離弾道弾メースBを撤去する提案であったことはよく知られている。今もその基地の跡は渡嘉敷島の北部に残り、青年の家とかの研修施設になっている。ジェット機の航続距離が短い時代にはアラスカのアンカレージが中継地としてドル箱の免税店などで栄え、特に日本人向けのうどん屋があり、売り子のほとんどは日本からの戦争花嫁さんが採用されていた時代もあった。飛行機の航続距離が伸びてからは、シカゴやニューヨーク、ロサンジェルスに東京から直接飛べるので、すっかり廃れてしまった。港湾施設にも競争があり、釜山がどんどん大きくなって、日本の港湾施設が米国の死命を制する施設ではなくなった。あまり港湾のリストが長くなるといけないとのコメント入りで千葉港が除外される公電がウィキリークスによって表に出た。空港も、嘉手納は勿論のことであるが、横田も三沢もあるので、米国の死命を制する施設のリストに飛行場は入っていない。韓国の仁川に大型空港が整備され、その勢いに押されて、成田や関西空港はアジアから米大陸への乗り継ぎ空港として一時低迷したが、東南アジアから米大陸向けの乗客の利便と信頼を漸く回復した。羽田空港も国際便を強化し、米大陸に直接乗り入れる便を開設している。羽田発は便利で人気がある。台北に桃園と松山の二つの空港があるが、羽田から松山空港に飛ぶと、さながら国内線に乗った気分にすらなる。

●海運と航空路線の結節点としての地理が国運に関連することを指摘したが、今は、情報通信回線を確保できるかどうかが生命線となる。ブッシュ大統領が来日して体調不良で倒れたときに、東京発の大ニュースでテレビ画像を送るための衛星通信回線が大束で必要となり、難なく確保されたことに胸をなで下ろした。東日本大震災でも、地上三万六〇〇〇キロの静止軌道にある人工衛星を介して行なわれる通信回線は容量が小さく、僅かながら時間の遅れもあるので、寸秒を争う経済情報の送受信には海底ケーブルが有利である。東日本大震災の時には、幸いにして西日本にある、日米間あるいは東南アジア向けの海底ケーブル陸揚げ地点には損傷がないことが確認され、日本が地震で崩壊しないことを確信した。インターネットなどの情報交換も東京では電源問題を別にして途絶した例はない。グーグル社はサンフランシスコに司令塔を置いて活動を開始している。ちなみに、米国と支那との間の通信回線は、ケーブルの直通回線がなく、日本の中継が切断されると中米間の通信も遮断されることになるので、日本に陸揚げされる海底ケーブル施設は米国の死活的なインフラと見なされている。日本から中南米に直通する海底線はない。中南米との全ての通信が北米を経由して行なわれる。支那は米国の影響の強い中南米に進出し、グァテマラに第二パナマ運河を建設中である。わが国は対抗策として日本からチリかペルーまで光通信海底ケーブルを敷設し、さらにアンデス山脈を越えてブラジル等と直結する策を講じるべきである。

●ちなみに、日本は放射能対策のヨードの大生産国である。黒潮の民は昆布などの海藻食品から日常的にヨードを摂取しているが、陸封の民には殊更にヨード錠剤が必要となる。世界最大級の関東地下ガス田には最大級のヨード資源も眠っているのだ。(つづく)

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